紫、赤紫を選んだあなたは・・・
紫は、赤と青とが混ざった色。心理的には全く逆のものの中間に位置する色であり、良い面では、崇高、神秘、洗練、厳粛、妖艶を象徴し、悪い面では、不安、暴力、恐怖を表す色となります。
紫は昔から高位の色とされ、日本史の中でも7世紀初期にはすでに最高位の色として位置づけられています。現在でも高僧の袈裟の色は紫とされている宗派が多数存在しているようです。
紫が高位、崇高を表す背景には、その表情もさることながら、歴史的に見ても、まず手に入る色ではなかったことが挙げられるでしょう。紫は、自然染料としては紫貝という貝の分泌液から得られるものでした。それが酸化し、紫外線に当たると発色するのです。それを濃く染めるには大量の紫貝が必要で、世界的にも貴重な色として権力者しか手にすることができなかったのです。こうした紫は「帝王紫」と呼ばれ、19世紀末に人工染料が開発されるまで、まさに帝王を象徴する高位の色として存在していたわけです。日本でも貴族社会があった当時は紫は「禁色(きんじき)」とされ、一般人民は使用が禁止されていました。
こんな、紫を選んだあなたは、洗練されたもの、神秘、非凡なるものを強く志向する傾向があるのでしょう。深層的には不安というキーワードが出てきますが、不安のない世界などめったにあるものではありません。不安を意識した非凡が普通の人なのですから。目指せ、神秘の世界を!