色を扱う仕事・組織・検定
色を扱う仕事
色を扱う仕事には、以下のようなものがあります。ここでは、一応デザイン関連分野を中心にしています。デザイン系では、色の知識のみではなく、その商品のデザイン業務一般に必要な能力が必須です。特にスケッチなどのドローイング能力は重要です。仕事を探したいという人は、その前に自分をしっかり表現できる作品があるかどうかを確認しましょう。デザイナー系では、作品審査がついて回りますから。
色の世界は、物理学、化学、光学、心理学、色彩学、生理学、工学、デザイン、美術、教育など、非常に多岐にわたるので、専門職を挙げたらきりがありません。色彩に関する機関も挙げてありますので、参考にしてください。
ファッション関係−テキスタイルデザイン、プリントデザイン、スタイリングデザイン、ファッション情報収集、市場調査
インテリア関係 −家具デザイン、テキスタイルデザイン、プリントデザイン等インテリア製品デザイン。インテリアコーディネーター
工業関連 −自動車カラー計画セクション、ペイントメーカーカラー研究セクション
独立系 −パーソナルカラーアドバイザー、カラー教育専門学校講師
などなど
色に関係した公的組織
JAFCA (一般社団法人 日本流行色協会)
TEL.03-5275-1016
通産省(経済産業省)の認可団体で、ファッション、インテリア、自動車、化粧品などの業界に色彩の先行市場情報を提供している。インターカラー(国際流行色委員会)の日本代表団体として知られている。組織は会員制となっており、会員あてに1年半から2年先の流行色情報を配布している。
会員会費は、法人年間12万円。月刊「流行色」という機関誌は年間購読制で年間2万円(個人購読可)。会員は初年度は別途入会金が必要。現在法人数1000社、購読2000人ほどが入会している。
なお、有料になるが、定期的に流行色のセミナーや色彩研修講座を行っており、誰でも受講できる。デザイナーのための色彩基礎講座、カラーデザイン塾等が行われている。ファッションカラー関連のセミナーは、毎年7月と1月。最新情報を知ることができる。
一般財団法人 日本色彩研究所
TEL.048-794-3817
文部省認可の学術団体で、色彩の基礎研究から応用分野までの研究を行っている。我が国ではもっとも伝統のある公的組織。PCCSを1964年に発表。各種色彩研修講座も行われている。
一般財団法人 日本ファッション協会 TEL.03-3295-1311
生活文化の向上をファッション的な視点から目指す組織。街頭ファッション、アングラファッション、生活文化活動支援、国際活動など幅広い。色彩関連ではカラービジネスネットワーク(下記民間組織を参照)を組織して活動している。
NPO法人 カラーユニバーサルデザイン機構
TEL.03-6206-0678
人間の色覚の多様性に配慮し、より多くの人に利用しやすい配色を行った製品や施設・建築物、環境、サービス、情報を提供している。
日本色彩学会 TEL.03-3565-7716
色彩に関する学術団体。原則的に個人の集まりで、色彩に関するさまざまな研究活動が行われている。現在の会員数は2000人ほど。年会費10,000円。会員には学会誌年間4冊と、ニュース年間6回が配布される。
色彩関連業務を主とした民間組織
カラービジネスネットワーク(CBN)
色彩関連組織が作ったグループ。カラービジネスのためのさまざまなアプローチ方法、研究会、コラムなどを提供している。
日本色研事業株式会社 TEL.03-3265-7094
色彩教育やデザイン教育のためのテキスト、色紙、カラーシステムなど色に関する教材・材料を中心に扱っている。
日本カラーデザインセンター(NCD)
カラーイメージスケールの開発で知られている。カラーデザインを主業務として、数多くのデザイン実績を誇る。
株式会社カラープランニングセンター
TEL.03-3662-4188
都市計画、建築色彩設計など、カラーのプランニングを主業務としている。
DICカラーデザイン株式会社 TEL.03-5256-3246
カラー指定用の色見本、DICカラーガイドで知られている大日本インキ傘下のデザイン会社。
TOYO INK
TOYOカラーファインダー等の色見本を扱っている。
色彩計測機器等を扱っている会社
株式会社トプコンテクノハウス TEL.03-3558-2642
色彩輝度計、分光放射計など
サカタインクスエンジニアリング株式会社
分光光度計、標準光源など
スガ試験機株式会社 TEL.03-3354-5241
分光測色計、光沢計など
大日精化工業株式会社
コンピュータ・カラーマッチングシステムなど
旭光通商株式会社 TEL.03-6418-6908
分光測色計など
コニカミノルタジャパン株式会社 TEL.0120-610577
さまざまなタイプのハンディ測色計で有名。
色の雑学コーナーもあり勉強になります。
日本電色工業株式会社 TEL.03-3946-4392
色彩関連の計測器メーカーとして知られる。日本では老舗のトップメーカー。
色彩に関する検定
現在、以下の検定が実施されています。色彩検定は、色彩の応用に至るための基礎知識、技能のレベルを認定するものです。色彩を目指す人には、自分を試すいい試金石となるでしょう。合格後の扱いはあくまでも合格者の実務能力によって左右されることは言うまでもありません。社会的な認知が高くなるにつれて、検定資格の保持が有利になる可能性があります。
東京商工会議所 カラーコーディネーター検定 TEL.03-3283-7671
ファッションからインテリア、建築、販売等、幅広い分野での基礎知識の検定を行っている。現在、3級、2級、1級がある。1級検定は、ファッション系の分野、商品企画系の分野、インテリア・建築外装系の分野に細分されている。3級、2級はマークシート、1級は論文問題も出題される。
AFTファッション色彩技能検定 TEL.06-6344-9056
ファッションの基礎知識と色彩を扱った色彩検定を行っており、3級、2級、1級の3種がある。しかし、最近はファッションだけでなく、インテリア、環境等の内容も含んでいる。
3級、2級は筆記問題、1級は実技を含み、1次、2次テストがある。
|